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養生生活のススメ

習慣

手の陽明大腸経

まずは生活習慣を整えることが最も大事なことです。
お伝えしたいことは日常習慣が最も大きな要素を占めているということです。
私の健康を考える上での座右の銘を記します。

『習慣に勝る治療なし』

良い習慣はどのような治療を行うよりも健康を保つことに有効です。悪い習慣はどれだけ治療を施しても病気になるのを避けられません。ましてや病気からの回復は難しいことです。
その最も身近で大切な習慣について考えてみましょう。

気功では調整の対象として身、息、心の3つの要素に分けています。

健好庵ではその3種類をさらに
動、飲、食、眠、便
の5つの養生の領域に分けました。

動は運動、活動

体の運動不足は筋肉はもちろん、骨や内臓など全身の力や機能を衰えさせます。
息における動は腹式呼吸や胸式呼吸での腹筋や肋骨筋、横隔膜、骨盤や肋骨の運動に当たります。呼吸運動が不十分であると知らず知らずのうちに気持ちがふさぐようになります。
心における運動は精神活動になります。頭脳労働や勉強をしていれば自然と精神活動になります。

現代ではその過剰さが問題となりがちなため、後に述べる『眠』がより重要となります。

手の厥陰心包経

飲は飲み物

水やお茶、ジュースなどの水分の摂り過ぎは体の水分循環を乱します。逆に摂取不足は体を潤すことができなくなることで体温調整に問題が現れやすくなります。
呼吸における飲は「吸」の部分。酸素を湿気も空気中の水分として大事な要素です。ほどよい湿気は気道を潤します。肺は乾燥した空気が苦手としています。そのために息を吸う時には鼻呼吸が推奨されます。鼻腔で適度な湿気を与えられて肺に入っていきます。
心においては気持ちを潤すような情報がそれです。具体的には感動する出来事や泣ける映画のようなものでしょうか。

食は食事

体にとっての食事内容はもちろん、量や糖質・タンパク質・脂質のバランスに気をつけましょう。一緒に大事なのは「味わう」こと。味わうことで美味しさをより感じることができるので、量よりも味で満足しやすくなります。それが食べ過ぎ防止につながります。
呼吸では「飲」と同じ「吸う」ことですが、食べるようにキレイな空気を「味わう」!木々が豊富な自然の空気は美味しいですよ!
心においての食は精神を元気づける出来事。人との触れ合いや日常の喜びや楽しみによって、人は元気を補充します…

眠は睡眠、休息

体にとってはまさに睡眠。短時間では体が回復しません。そして脳も体。頭脳労働にも睡眠は重要です。

呼吸においてはゆっくりと息をすること。のんびりと深い呼吸が出来るように息を調えたいものです。

心においては頭脳の休息。なにも考えない、なにも思わない時間も必要ですね。

便は大小便

毎日食べたり飲んだりしたら作られるのがお通じ(大便)と尿(小便)。大便は栄養を吸収し終わった残りかす。小便は体内に多すぎる水分や肝臓で解毒・無毒化された不要物を含んだ水分です。不要物を排泄することは解毒作用を円滑にする上で重要です。
呼吸においては「呼」の部分、「吐き出す」ことです。二酸化炭素を含んだ古い空気を捨ててしまいましょう。
心においては情報の排泄、忘れることです。不必要なこと、気持ち良くない記憶はいっそのこと忘れてしまいましょう。

ツボ療法

足の太陰脾経

指や棒を使って手や足、体にある身体各部につながるツボや反射区と呼ばれる内臓・筋肉・骨格につながる部位を刺激します。
健好庵での鍼灸施術で用いるのと同じツボを使い、専門家である鍼灸師が行う治療に近い効果が期待できます。

刺激方法はとても簡単!簡単なのに高い治療効果が期待できます。

基本的にはツボを刺激するリズムや強さを変えることでリラックス・休息する副交感神経と、興奮・活動する交感神経の調整を図ります。
健好庵が提案するセルフツボケア・自己治療の大きな特長です。

呼吸法・瞑想・マインドフルネス

気功座禅
座禅、瞑想をする人が増えています。一般的には「マインドフルネス」が広く知られるようになりました。
どれも呼吸が基本となります。

ゆっくりと深く息をすることは体にも心にも大きく影響します。
呼吸は自律神経に働きますが、のんびりとした呼吸は副交感神経の働きが高まり、心も体も落ち着きます。
せわしない現代は呼吸を大事にする時代です。

近年知られるようになったマインドフルネスはストレスを軽減する効果や、集中力を上げる方法として注目されています。詳しくは「マインドフルネス・瞑想」をご一読ください。

薬膳

 

薬膳

日常の食事に何を食べるかで健康を保つことができます。
また病気の時には食べてはいけない、病気を悪化させてしまうものがあります。
食べると良いものだけではなく、食べてはいけない、食べると病気が悪化するものを知ることはとても大切です。

ツボ体操

あんま

この自分で行う体操を健好庵では『ツボ体操』としてお伝えしています。
自分で皮膚、筋肉、骨を押したり揉んだり擦ったり、動かすことと同時に経絡やツボを刺激します。

刺激方法は自分の手・腕や足の力で行います。
これらで刺激できない部位は木の棒などで行います。
身近にあるすりこぎで構いません。

ツボ体操は体を刺激するだけでなく、全身運動にもなり、皮膚や筋肉・骨格の調整作用を合わせ持った体操です。
ツボ体操によって経絡、ツボを通して生体機能である『気』を調え、同時に実体構造物である『体』を整えることができます。

栄養療法

自然のものではありませんが、現代型栄養失調であるビタミン・ミネラル不足にはサプリメントは必要と考えています。
内臓機能低下による吸収障害の場合にも日常の食事に追加することで日常必要量を補うことが必要です。
化学的な製品だけでなく、天然材料が原料の製品もあるので抵抗を持たずに選択肢の一つとなります。

また特異的作用を持つとされるサプリメントの利用も病気の程度によっては非常に有効な治療手段と考えております。

薬石浴

漢方薬にも生薬として使われる鉱石を煎じ出し、それをお風呂に入れて入浴します。
温泉に石膏泉という白濁の温泉があります。美人の湯として知られていますが主成分はカルシウムです。
カルシウムが溶けた液体には炎症を抑える作用や創傷の治癒促進作用があります。
湯の花として商品化されていますが、溶けていないと効果はありません。

白濁した状態は析出といって結晶化していて、湯の中には溶存していることとは別のことです。
イオン化といって水分中に溶けていて始めて身体に対してミネラルの効能が発揮されます。


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