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アトピーと五臓六腑

肝はストレスに対して影響を受けやすい内臓です。長期間に渡り精神的な緊張状態が続いたり、思い通りに物事を進めることができない状態に置かれることで働きが弱ります。
肝の機能低下により気を送り出す働きが落ちます。気の流れは血の流れに深く関係していて、気の流れが悪くなると、血の流れも滞ります。
その結果皮膚への栄養が届かなくなり、皮膚(真皮)の新陳代謝が低下し新しい皮膚が作られにくくなります。

またアトピー患者の方は憂鬱な気分になりやすく、悪化すると抑うつ状態になります。肝が気を動かす力は活動する力であるため、精神的にも身体的にもやる気がなくなってしまいます。

東洋医学においてアトピーと心の臓との関係性が説明されることはありません。

観察では興奮が過ぎると心の働きが亢進し、熱を帯びると考えられます。
その熱は胸の熱となり、頭部や上半身へ広がり炎症の増悪につながると考えています。

 

脾(ひ)

アトピー患者には消化機能が低い方が多く見られます。東洋医学では脾(西洋医学的には主に膵臓)は皮膚(真皮)に関係が深いとされており、アトピー改善にとってもっとも重要な臓器です。

また脾の臓は血を血管内に保つ働きがあるとされますが、アトピー悪化時のヒスタミン分泌による血液の透過性亢進、皮膚出血のしやすさに関係していると考えられます。

空気の乾燥に肺が障害を受けると働きが低下します。
それにより肺とつながる皮膚(表皮)の働きが低下し、防御機能や発汗機能が低下します。

また肺の働きは悲しみや心配が過ぎることでも肺が弱くなり、自然環境からと同じように働きの低下が起こります。

冬の寒い季節に腎が対処できず機能低下しやすくなります。
水分代謝に関係するため全身的な体液量に影響します。
それにともない皮膚の水分量も減少し、潤いがなくなり乾燥しがちになります。

また腎はホルモンに関わるとされ、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)生成、分泌が低下します。


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