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アトピー東洋医学

心身への配慮

私自身の闘病経験をもとに体の痒さと痛さ、精神的な苦痛に細心の配慮を致します。
皮膚を露出することに抵抗がある方は無理なさることはありません。

着替えはせず、腕の肘から先、脚の膝下まで出して頂ければ施術は可能です。
それらの部位でも触れられると痒くなってしまうという方は手や足のツボのみを最大限に活用することで施術して参ります。

五臓六腑の病因

アトピーに関係ある五臓六腑は脾、肺、腎が挙げられています。
しかし、私自身の経験では経絡を通して相互に影響・広がることで五臓六腑全てが関係していると考えます。

アトピーの痒みの軽重の部位を、全身を巡る経絡とつなげて観ることで身体状態がどのようにあるかなど病態を推測することができます。
⇒ 五臓六腑の病因について詳細説明を読む

気血水の病因

気

気の量や流れが低下すると体や心を活動させる力が弱くなります。
血や水を作る働きや、血や水を流す力が低下します。
そのため皮膚の材料や体液の材料が少なくなってしまいます。

血

血の量や流れが低下すると、血が持っている栄養が全身に届かなくなります。
栄養は体を作る材料なので、新しい皮膚を作れなくなります。

湿気

水の量や流れが低下すると、体の興奮を冷ます働きがあります。
熱が冷めないことにより、熱が多くなりすぎて炎症となっていると考えます。

また体液であるリンパ液などが流れにくくなります。
東洋医学では水の流れの悪化が長期間続くと熱が発生するとされています。

いずれにしてもアトピーの痒みが悪化する恐れがあります。

痒みというのは流れるべきものが順調に流れることができず、迂回・脱出経路として体外に出ようとして体表に向かおうとする際に現れる症状と推測されます。
その証拠に全く痒くなかった皮膚が触るなどの機械的刺激や入浴などの温熱刺激、運動などの血行促進によって痒みが誘発、増強されます。

健常な血行に沿って流れる場合には痒みは起こることはありませんが、アトピー肌では血液成分要因や血管、組織損傷により血行が阻害されているために体表に流れて炎症を助長すると推測しています。
⇒ 気血水の病因について詳細説明を読む

精神ストレス

アトピーは精神ストレスが大きく影響する病気です。
西洋医学でも言われていることですが、東洋医学ではその原因を五臓六腑の関係から説明されています。

特に肝が深く関与しており、肝が大きく関わる気の流れを悪くすることで皮膚炎を増悪させます。
またアトピーに伴いやすいイライラや抑うつ症状が現れやすくなります。

習慣の病因

『動・飲・食・眠・便』の各種習慣の中では食習慣が最も大きな習慣病因となります。
暴飲暴食などの不節制により消化器官に負担がかかります。
アトピーの方は消化器が弱い方が多く、特に胃が弱い方は皮膚へ直接的に影響が現れやすくアトピーの悪化につながります。

その他では睡眠不足により副交感神経の働きが低下することで、交感神経が興奮が過度になり熱が発生しやすくなります。


大小便が出にくくなることで腸管の通りが悪くなります。
そうすると気や血、水の流れが悪くなり、さらに身体上部へ逆流します。
胸から上は体の中でも熱が多い部位であるためにのぼせを誘発したり、皮膚炎を助長することとなります。

また停滞するものは熱を発生するとされています。
それが大腸に余分な熱を持たせ、それが皮膚表面に浮上し滞留することで皮膚の炎症となると見ることができます。

性別、世代別の主な病因

大まかに分けると
男性では気の問題が多い
女性では血が不調が多い
と考えられています。

気は体内の力の流れが滞ったり、充満し過ぎたりします。
そのようになると流れが悪くなり、イライラしたり血行が良くなり過ぎて興奮状態になります。

血の病因でも気と同様に流れが滞ります。
これを『瘀血』(おけつ)と言います。
血が溜まって栄養供給が悪くなることで、その部位や周囲の五臓六腑の活動に影響し支障が出やすくなります。

また強くなり過ぎた場合は興奮状態になりやすく、長引くと熱を帯びたりしてこれを『血熱』と言います。

血熱

高齢者では体内を循環する血液やリンパ液などの体内の水分が減少するとされています。
体液は栄養を溶かして流すために必要なものです。
これもまたアトピーの病因となります


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