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副腎疲労の鍼灸治療

副腎疲労症候群の症状は多岐に渡ります。
それぞれの症状の改善に適した五臓六腑のツボを使っていきます。

治療は大きくは
1、脾胃(ひい)
2、腎
3、三焦
4、肝・胆
となります。

順番に見ていきます。

脾胃(ひい)

脾は東洋医学における内臓である五臓六腑の一つです。
西洋医学では膵臓に当てはまるとされています。
脾胃が弱っていると体に必要な材料を作ることができません。

また胃の動きが悪いと食べ物、飲み物がその先の小腸、大腸に運ばれにくくなります。
胃に食べた物が停滞したりします。

また体の活動にも関係があります。
朝なかなか起きられない、動き出すまで時間がかかるというのは胃の動きが悪いことが影響していることが考えられます。
食後に動きたくなくなる、眠くなるのと同じような仕組みです。

胃の動きを良くするということは、消化機能だけでなく、体の活動を上げることにもつながると考えています。

また東洋医学では胃から精が吸収されると考えています。
精はホルモンの材料になるとされています。
そのため次に述べる腎の機能にも胃がしっかりと働いているということが大事です。

鍼灸治療では足にある隠白、太白、公孫、陰陵泉、お腹にある中脘、章門など、背中にある脾兪、胃兪などのツボを使います。

副腎は腎臓の上にあり、腎臓の尿を作る働きに関係するホルモンを分泌しています。東洋医学で観てもの機能的に腎の働きとのつながりがあると考えられます。東洋医学では腎はホルモンに関係するとされています。特にコルチゾールは副腎疲労の症状に関係する最も大事な副腎が分泌するホルモンです。
副腎疲労の鍼灸治療には腎のツボが欠かせません。

足にあるツボでは湧泉、太谿、復溜、陰谷など、お腹にあるツボでは関元、京門など、腰にあるツボでは腎兪、志室などを使います。

三焦

三焦は腎が作り出す根源的な気である「元気」を全身に運びます。
三焦が働くことによって元気が全身に運ばれます。

体には三焦経という気のエネルギーが流れる経絡があります。
三焦が回復すれば、腎で作られた元気エネルギーが五臓六腑にしっかりと届くことにつながります。

鍼灸治療では腕にある陽池、外関、支溝、四瀆、脚では委陽、お腹では石門、腰では三焦兪などを使います。

肝・胆

肝は気を送る働きを持っています。
胆は肝が気を動かす力を助ける働きをしています。
その働きは脾や胃の力となります。
引いては小腸、大腸が動く力を助けます。

また肝は血の巡りを調節して、全身各所に配分する働きもあります。
血が届くことで、筋肉の活動が可能になります。

副腎疲労で起こる手足のふるえなどの症状の改善が期待できます。

鍼灸治療では脚にある太衝、中封、曲泉、お腹では期門・日月、背中では膈兪、肝兪、胆兪などを使います。


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