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起立性調節障害OD(3)精は生命と成長の源

成長する力は 東洋医学では精の力が関係しています。精は生命力そのものです。

生命と成長と精

東洋医学では成長する力は腎(じん)の働きが関わっています。腎は下腹で元気を持っている内臓です。その元気は生命力である精から作られます。同時に精の力で体は成長します。

先天の精

  太極図から生まれた精だよッ!

ちなみに太極図というのは東洋医学で同じみの図です。

太極図は自然界で万物が生まれて移り変わる様子を表現しています。陰陽を表現しています。人間で言うと黒は陰性に分類される女性、白は陽性に分類される男性です。東洋医学で言う精は母親の精と、父親の精が合わさったものから作られます。これが受精卵で一人の人間として誕生するんですね。生まれた後もその精は、生命力貯蔵庫の腎(じん)が下腹で温存し続けて成長力や活力の源となっていきます。

若い人の中には「精」という言葉に馴染みがない人もいるかと思います。

「仕事に精を出す」「精力的に働く」は活動的に頑張るという意味です。精には活力、生命力の意味が含まれます。白いお米は「精白米」と言いますね。精というのは白いという意味を含みます。男性の「精液」は白い液体です。その他にも熟語では「精一杯」「精魂」「精鋭」などがありますね。

夏に恒例の「土用のうなぎ」は「精を付ける」食事とされていますね。栄養豊富なものを食べて夏を乗り切る体力、活力を付けるという意味があります。でも「精を付ける」食事は生殖能力を上げるという意味合いもあります。「精力」は根気があることを言いますが、生殖能力が高い人を「精力旺盛」と表現します。この場合一般的にはあまり「根気がある」という意味では使いませんね。

腎は活力源

全身の活動するための力の源泉は精です。その精は腎(じん)が持っています。笑顔で活動している人を「元気があるね」なんて言いますが、まさに体の力の元=元気を持っているのが腎です。その元気は精から作られているんです。

だから腎が弱いと「元気がなくなる」という状態になってしまいます。精は生命の源です。遺伝子にも関係します。食べ物から糖質、たんぱく質、脂質を補充して、それらの栄養から精が補充されています。そしてまた精から元気が作られるという生命力と活力が循環していきます。

消費される精の補充

女性は子宮内膜の形成と月経時の出血で血液を消耗します。東洋医学では血は精から作られるものなので、血の減少は精の減少になります。卵子を包み持つ卵胞発育には1年ちょっとの長い期間を経て成長して、排卵が行われます。

男性は精子形成と射精で精を消耗します。東洋医学ではどちらも精を消耗することです。精が少なくなることは補充されます。男性の精子形成は常時行われていて、成熟するまでに約70~120日、約3か月ほどかかるとされています。そのため精子製造のための栄養はつねに必要です。

しかし消化器が弱いと、活動のための栄養と、生殖力のため栄養の両方を十分に補充することができません。まだ体と心と生殖機能が成長段階にある思春期の中高生は、体の成長しきった大人よりも栄養が量と質ともに必要量は多くなります。

そして東洋医学では精はその体と心と生殖機能全ての成長に消費されます。
さらに言うと全身の活動には元気が原動力ですが、その元気は精から作られています。だから毎日の活動で消費されていく精を補充することはとっても大事なことです。そのために栄養豊富な食事とともに、元気に働く消化器から栄養補給が必要になります。

腎の鎮静力

腎は全身の活動を休ませる力を持っています。興奮を冷ます鎮静力ですね。
人が体を休めるために眠るのは夜です。腎はその鎮静力で体を休ませます。

しかし腎の力が弱っていると鎮静力が働きにくく、なかなか眠くなりません。
「まだなにかしたい!」といった気分は鎮静力が落ちて、興奮状態が続いているためです。
そのため夜更かしになってしまいます。夜更かしすることは腎の力が充分に回復できません。

さらに悪いことに腎は活力源でもあるので、昼間の活動にも影響するということも起こってしまいます。

 

病気の原因がわからず途方に暮れている誰かに、古くて新しい東洋医学が力になるかもしれません。

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