健好庵

東洋医学の感性と鍼灸の技術による難病治療

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小田和正と風

 最近歩いている時に風の音を聴いている。風が強くなくても耳のところで風が鳴る。小田和正さんに感化されて風の音に気を向けるようになった。

 僕は小田さんのファンだ。歌はもちろん小田さんという人が好きだ。意地悪に感じるような時もあるけれど、それでも人の好さを感じさせる。

 確か10年以上前のTBS深夜放送の小田さんの番組『風のように歌が流れていた』の中だったと思う(DVDで確認しなければ)。野球部で外野手だった小田さんは球が飛んでこない時に風の吹いていく音を聴いて「あぁ、風が吹いているなぁ」と感慨を持って話していた。小田さんはそんな感じにわずかな感動を持って風の音を聴くというのか、と妙に印象に残った。

 僕には風の音に耳を傾けるという感性はなかった。たまの強風に電線が「ヒュー」と鳴るということには意識せずとも聞こえるが、日常のそう強くもない風には気を向けることはない。風を皮膚で感じて音が聞こえていても感じていないし、聞いていない。

 先週春分の日にNHK-BS『100年インタビュー』という番組に小田さんが登場した。インタビュアの阿部アナウンサーがファンが聞きたいだろうことをいろいろと上手い具合に質問してくれる。タイトルの中に「風」という言葉が入っている歌が8曲あるという。

 風に対する思いを小田さんに訊いて、やはり野球部の練習の時の話をしていた。顏を向ける方向を変えると風の音が変わるのが面白いと話していた。当たり前のことだが、言われてみれば面白いことである。

 それから意識して風の音を聴くことをしている。初めてみると今までしたことがないなと思った。晴れの日に歩くのは気持ちが良いが、曇りの日や雨の日は楽しくない。しかし、そんな天気の日は大抵風が吹いている。風の音を聴いていると気がまぎれるし、なんともいえない不思議な気分になる。小田さんの風の歌をこれまでと違う感覚で聴けるようになったかもしれない。

 風は東洋医学では自然の気の種類の一つである。人における風といえば息や声、さらに広く雰囲気も含んでよいと思う。息や声の状態にはもともと気を向けているつもりだが、これから人の風をもっと敏感に感じるようになれるだろうか。

 小田さんはその番組の最後に「引退のイメージはどんな感じで頭にありますか?」と訊かれ「ヘヘヘ(笑)と書いておいてください。」と答えていた。

 69歳の少年だ。


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